自閉症と向き合う家族の会

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ABA博士と一緒に学ぶ自閉症とその療法

dr.aba

10.DTTの学習方法ステップ1

sato
佐藤さん

「博士、自閉症の症状として、学力、言語の遅れがあるということですが、ABAではどのように、このエリアを教えているのでしょうか。」

head
ABA博士

「ABAの中にはDTTとよばれる学習方法がある。これはDiscrete Trial Trainingの略で、
数多くの子供達がこの方法で成長をみせておる。このページではDTTの方法を紹介しよう。
ここで紹介しているのは、DTTの一部じゃから、わずかではあるが、役に立ってくれればうれしい。」

sato
佐藤さん
「とても楽しみです。よろしくお願いします。」
head
ABA博士

「例えば子供が色の名前を知らないとする。そこで、色を教えていくわけじゃが、いっぺんに全色教えるのではなく、まずひとつの色だけに集中して教えるのじゃ。これをステップ1と呼ぼう。 また、最初に「これは何色ですか」と質問した後すぐに「赤です」と言って答えを教えてあげるのじゃ。ここで大切になるのが、前のページで話したご褒美じゃ。子供が正しく答えたときにはすぐご褒美をあげることを忘れないようにな。何度も同じ色で質問を繰り返し、ご褒美をあげることで、子供は「赤です」と答えることを覚えるわけじゃ。ご褒美は毎回同じじゃと子供も飽きるから、工夫して様々なご褒美を与えてあげよう。」

 

DTT ステップ1
1 image 質問の後すぐに答えを教えてあげる。
2 image 答えたあとはご褒美をあげる。
3 image そのあとまた同じ質問をする。
4 image 答えたときには別のご褒美をあげる。
5 image もう一度同じ質問をする。
6 image また答えたときにご褒美をあげる。

 

head
ABA博士

「また、もし子供が答えを間違えたときには過剰に反応せず、「いいえ違います」と一言添えて、もう一度質問した後すぐに答えを教えてあげよう。」

sato
佐藤さん
「過剰に反応すると、それがかえってご褒美と受け止められてしまうかも知れないからですね。」
head
ABA博士
「そういうことじゃ。」

 

DTT ステップ1
1 image 質問をする。
2 image 過剰に反応せず、
ただ間違いであることを伝える。
3 image また質問をして、答えをすぐに教えてあげる。
4 image 答えたあとはご褒美をあげる。
5 image もう一度同じ質問をする。
6 image また答えたときにご褒美をあげる。

 

head
ABA博士

「2日続けて子供が覚えているようなら、ステップ2に移ろう。」

 

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